この記事は、

マレーシアの大学への進学についての全体像が知りたい
という人向けの記事です。
この記事を読むと、マレーシア大学留学の特徴や進学までの流れが把握できます。
マレーシア大学留学に興味がある人はぜひご一読ください
この記事でわかること
マレーシアの大学の特徴
マレーシアの大学の費用
マレーシアの大学の探し方
マレーシアの大学に出願〜入学する方法
現地で必要になるもの
この記事がおすすめの人
マレーシアの大学への進学に興味がある人
マレーシアの大学に進学する予定の人
マレーシア大学留学の概要
マレーシア大学留学は、留学費用がアメリカやイギリスと比較して大幅に安い事と、学位取得までの方法が柔軟で多彩な点が特徴です。
入学試験は日本の大学の推薦型入試に近く、基本的に学校の成績と英語要件を満たせば合格できます。
アメリカの大学への留学で求められる課外活動/高度なエッセイや、イギリスの大学への入学で必要なファウンデーションコースも必要はありません。

留学費用
マレーシアの大学への留学費用は、日本の大学に進学する場合と大体同じくらいです。
大学のタイプによって学費が大幅に変わりますが、国公立では3年間の学費と生活費を合計しても250万円程度で卒業できる大学もあります。
留学費用の内訳は以下の4つになり、学費が最も大きな割合を占めます。
学費
生活費
留学生保険
渡航/準備費用など
学費について
留学費用のうち最も大きな支出である学費は、進学先が私立か国公立かで大きく変わります。
以下は学校タイプごとの学費ですが、3年間で100万円以下と日本の国公立大学の半額以下の大学もあります。
学校の種類 | 3年間の学費合計 |
---|---|
国公立大学 | 70万〜200万 |
私立大学 | 150万〜400万 |
海外大学の分校 | 300万〜450万 |
学費が高いのは海外大学との提携コースで、こちらは日本の私大と同程度の学費が必要です。
なお、日本と異なり国公立でも大学によって学費が異なります。
傾向としては、ランキングが上の大学ほど学費が高いです。
生活費について
マレーシアは物価が安く、1ヶ月4万円〜7万円程度あれば生活できます。
生活費の幅が広いのは現地の人と同じようなライフスタイルを送るか、それとも外国人として生活するかによるためです。
内訳は、住居費として学生寮の二人部屋で月1万円〜、プール付きの小綺麗なコンドミニアムのハウスシェアは3万円程です。
食費は2万円〜3万、通信費や交通費は5,000円で、
留学生保険について
日本で加入する留学生保険は年間20万円以上かかります。
マレーシアでは、学生ビザ取得時にマレーシア国内の医療保障に自動的に(必須で)加入します。
そのため、日本の留学生保険に加入しなくても無保険の状態にはなりません。
ちなみにビザ取得時に加入する医療保障の金額は年間16,000円〜と格安ですが、治療費だけでなく入院費用もカバーされます。
参考までにマレーシアの医療費はクレジットカードの付帯保険でも賄える水準です。
年会費無料なので持っていない人は作っておいても良いかもしれません。
実際に保険を使った留学生によると、対応もよく持っていって良かったということです。
そのほかの費用
そのほかに必要になるのは航空券代と生活準備費用です。
航空券は搭乗するエアラインや時期によって金額が異なりますが、Skyscanner によると年間の平均は約6万円です。
生活準備費用については、マレーシアの住居は家具付きになるので、身の回り品の購入分程度です。
マレーシアの大学の特徴〜先進的な教育プログラム
欧米の大学の学位が取得できる
マレーシアは1980年代〜1990年代に大学が不足していた頃の名残で、英国やオーストラリアの大学との提携コースが豊富です。
参考:「各国における外国人学生の確保や外国の教育研究機関との連携体制構築のための取組に関する調査」報告書 マレーシア(文科省)
提携コースには「ツイニング」や「ADP」など様々なタイプがあり、学部課程の前半をマレーシア国内、後半を欧米の大学で学びます。
また、欧米の大学の分校の場合はコースの全過程をマレーシア国内で完結させることもできます。
いずれの場合も欧米の大学の学位が取得でき、費用は本校と比較すると安いです。
ディプロマからトップ校への編入も可能
ツイニングやADPは学士課程の一環で提携校に移りますが、日本でいうところの専門学校のような学校でディプロマを取得した後に学士課程に編入することもできます。
編入先はマレーシア国内だけでなく、東大よりもランクが上のメルボルン大学に編入できるコースもあります。
編入元/編入先コースの組み合わせは、編入先大学の公式サイトで公開されています。
メルボルン大学だけでなく、オーストラリア国立大学やクイーンズランド大学などに編入できるコースもあるので、興味がある人は各大学の情報を調べてみると良いでしょう。

ディプロマは成績や英語の入学要件が低いので、ファウンデーションコース以外のルートで大学に進学したい人にもおすすめだよ
複数学位の取得も可能
マレーシアでは、ふたつの学位が取得できる「ダブルディグリー」コースや、ひとつの学位に対してマレーシアの大学と提携先の大学から学位がもらえる「デュアルディグリー」コースも選べます。
デュアルディグリーはオーストラリアやイギリスの大学との提携コースに多く、特にサンウェイ大学ではイギリスのランカスター大学とのデュアルディグリーコースが数多く提供されています。
入学時期が複数ある
マレーシアの大学には、1年間に2〜5回入学できるタイミングがあります。
時期は学部や大学によって異なりますが、ビザやIELTSのスコアが間に合わなかった場合でも数ヶ月待てば入学できます。
大学とコースの探し方
日本では、留学エージェントがマレーシアの大学の情報を発信していますが、留学生を積極的に受け入れている私大の情報が中心です。
日本語の情報なのでとても便利なのですが、国公立大学や、学費が安い私立大学の情報は不足気味です。
一方、
Discover Education Malaysiaでは大学の概要やコースだけでなく、SETARAというマレーシア国内で行われている大学評価の結果も確認できます。
なお、コースの認可状況はMQRで調べられるので、自分で大学を探す際には併せて利用すると良いでしょう。
大学の種類について
マレーシアの大学は、「ユニバーシティ」と「ユニバーシティカレッジ」に分類されます。
ユニバーシティは大学院などの研究や開発が充実しており規模が大きく、ユニバーシティカレッジは学部課程に注力しているという違いがあります。
どちらの大学でも学位コースを修了すれば大卒資格が得られるのですが、それぞれの違いに興味がある人は以下の記事がおすすめです。
大学でもディプロマコースを開講している
マレーシアの大学では大卒資格ではなく、日本の専門学校卒にあたる「ディプロマ」資格取得コースも開講してます。
そのため、学部を選ぶ際にはどういった学位が取れるコースなのかを確認する必要があります。
コース名に含まれる「Bachelor」は大卒資格、「Diploma」は専門学校レベルの資格なので自分が欲しい学位が取れるコースを選ぶようにしてください。
マレー語で授業が行われる学部もある
特に国公立大学では、英語とマレー語、またはマレー語のみで授業が行われるコースがあります。
各コースで使われる言語は募集要項でも確認できるので、願書提出前に確認しておきましょう。

出願から選考、入学までの流れ
事前に準備すべきことと出願
マレーシアの入試は日本の推薦入試に近く書類選考が軸です。
合否を分けるのは「高校の成績」と「IELTSのスコア」で、日本人が多く通うサンウェイやモナシュ、テイラーズへの進学で必要な評定は3程度です。
そのため、真面目に高校生活を送っている人であれば成績についてはそれほど問題にはなりません。
IELTSはエッセイやプレゼン的な技術も要求される高度な試験内容になるので、できるだけ早く対策を始めることをおすすめします。
なお、大学への出願は高校を卒業した時点から可能です。
ただ、在学中でも英文の成績証明を大学にメールすると仮審査を受してもらえるので、事前に合否を判定してもらえます。
仮審査は早ければ数日、長くても1週間程度で返事が返ってきます。
ビザの取得について
海外の大学ということもあり、マレーシアの大学に進学するためには学生ビザが必要です。
学生ビザは、大学から合格通知をもらった時点から申請できます。
申請時には学校からのサポートがあることが一般的ですが、書類は自分で用意します。
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マレーシアの大学への進学はメリットがいっぱい
マレーシアの大学への進学は費用面だけでなく、海外大学の学位が取れるコースや海外トップ校への編入もできる点など多くの魅力があります。
なんとなくハードルが高い海外大学への留学ですが、全体の流れを把握しておけばそれほど難しいことはありません。
以下の記事では海外の大学に留学したい人むけに具体的な準備方法をまとめてあります。
マレーシアの大学への進学を考えている人はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。