この記事では学費が安い、または無料の国を紹介しています
留学といえばアメリカやイギリスを思い浮かべる人も多いかと思いますが、年間500万円前後の学費がかかります。
一方、ヨーロッパやアジアには学費が日本の大学の以下で、授業が英語で行われるコースが多数あります。
この記事では、大学の学費が安い国を紹介します。
生活費などついても解説していますので、予算に合わせた留学先選びにお役立てください。
この記事でわかること
大学の学費が安い国
学費が安い国でかかる生活費や大学の入学要件等について
この記事がおすすめの人
学費が安い留学先を探している人
安く留学できる国を探している人
マレーシア
年間の学費
27万円〜
生活費/月
5万円〜
アルバイト
(休暇中)20時間/週
入学に必要な条件
高校卒業資格
IELTS5.0
マレーシアには様々な形態の高等教育機関があるのですが、そのうち海外大学の分校や一部の私大の学費は日本とそれほど変わりません。
学費が安いのは国公立大学で、卒業までにかかる学費の合計はおおよそ80万円〜250万円程度です。
マレーシアの場合学費以外に必要になる生活費も安く、月々5万円もあればそれなりに生活できます。
また、学生ビザ取得の際に年額2万円程度の現地保険に加入するため、高額な海外留学保険料を支払う必要もありません。
直行便ではエアアジア、シンガポール乗り継ぎではジェットスターやScootといったLCCが就航していることもあり、航空券にかかる費用も安いです。
マレーシアの国公立大学は、生活費を含めた総合的な留学費用を抑えたい人に特におすすめです。
スロバキア
年間の学費
無料〜
生活費/月
5万円〜
アルバイト
20時間/週
入学に必要な条件
高校卒業資格+大学が求める要件(試験/面接など)
スロバキアの大学は、スロバキア語で授業が行われるプログラムは留学生でも学費が無料です。
英語で開催されるコースの学費は大学や学部によって異なり、年間8万円〜200万円(500ユーロ〜12,200ユーロ)程度です。
ライフスタイルにもよりますが、生活費は毎月おおよそ5万円〜11万円(300ユーロ〜700ユーロ)程度です。
また、街中ではほとんどの場合英語が通じるため、スロバキア語ができなくてもそれほど困ることもありません。
スロバキアは、地理的にも他のヨーロッパ諸国へのアクセスも良く治安も良いため、充実した留学生活を送ることができるでしょう。
タイ
年間の学費
30万円〜
生活費/月
4万円〜
アルバイト
不可
入学に必要な条件
高校卒業業資格+試験エッセイ面接など
語学力(IELTS /TOEFLなど)
タイは公立私立を問わず、インターナショナルコースと呼ばれるプログラムでは英語で授業が行われます。
インターナショナルコースはタイ国内で序列1位のチュラロンコン大学をはじめとし、マヒドン大学、チェンマイ大学などその他の上位国立大学でも提供されています。
学費は年間30万円〜150万円程度、生活費は住居やライフスタイルもよりますがおおよそ4万円〜10万円ほどです。
プログラムによって面接や試験が行われることがありますが、基本的に日本の高校卒業資格と英語力があれば入学資格を満たせます。
タイは毎年2万人を超える留学生を受け入れており、インターナショナルコースでは多くの留学生が学んでいます。
日本と同じアジアということもあり生活がしやすいため、日本から遠く離れた欧米諸国への留学は不安という人にとって良い選択肢になるでしょう。
リトアニア
年間の学費
20万円〜
生活費/月
8万円〜
アルバイト
40時間/週
入学に必要な条件
大学毎に異なる
学部毎の語学要件(IELTS5.5以上など)
リトアニアには、英語で授業が行われるコースが500以上あります。
私立大学や医学部の学費は年間10,000ユーロを超える場合もありますが、国公立大学の学費は年間20万円(1,300ユーロ)ほどです。
生活費はライフスタイルにもよりますが、6万円〜8万円(350ユーロ〜500ユーロ)程度で賄えます。
入学要件は大学や学部によって異なり、高校卒業後3年以内といったような条件が設定されていたり、入学試験、面接、モチベーションレターの提出などを求められる場合もあります。
基本的に、若い人は英語を話すことができレストランなどでも英語メニューがあるため、英語ができれば日常生活で困ることはそれほどありません。
リトアニアは、生活費を含めた留学費用が安い国を探している人におすすめです。
ポーランド
年間の学費
32万円〜
生活費/月
7万円〜
アルバイト
(学期中)20時間/週
(休暇中)フルタイム
入学に必要な条件
高校卒業資格
大学が定める語学要件
ポーランドには、英語で授業が行われるコースが400以上あります。
大学の学費は学部により異なり、年間32万円〜98万円(2,000ユーロ〜6,000ユーロ)程度です。
月々に必要な生活費は7万円〜16万円(450〜1,000ユーロ)程度と、住む場所やライフスタイルによって異なります。
なお、学生証をもっていると公共交通機関や博物館、美術館のほか、レストラン等でも割引が受けられる場合があります。
入学時に求められる語学要件は緩く、IELTSなどの英語の資格のスコアが満たない場合はインタビューや語学コースの経由を条件に進学できる大学もあります。
また、若い世代を中心に街中では英語がよく通じます。
ポーランドは生活費を含む留学費用が安いだけでなく、治安もよく、親日国でもあることから暮らしやすい国と言えるでしょう。
スロベニア
年間の学費
32万円〜
生活費/月
7万円〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業資格(認定を受ける必要あり)
学部ごとの語学要件(IELTS B2など)
日本人にとってはあまり馴染みのない留学先ですが、スロベニアにはヨーロッパ内の学生が数多く留学しています。
大学の学費は学部によって異なり、年間32万円〜180万円(2,000ユーロ〜11,000ユーロ)ほどです。
生活費は住む場所やライフスタイルにもよりますが、7万円〜12万円(400ユーロ〜700ユーロ)程度です。
なお、スロベニアでは学生は公共交通機関や施設などさまざまな場所で割引が受けられます。
特にレストランの学生メニューはとても安く1ユーロ以下で一食賄えることもあります。
英語も若い世代を中心によく通じるため、英語ができれば日常生活で困ることはそれほどありません。
スロベニアは、経済平和研究所のグローバルピースインデックス(GPI)において、社会的な安全性が日本に次いで高い国とされています。
学費や生活費が安く、安全で、温泉リゾートもあるなど日本人にとって過ごしやすい国と言えるでしょう。
ハンガリー
年間の学費
40万円〜
生活費/月
8万円〜
アルバイト
(学期中)30時間/週
(学期外)66営業日/90日
入学に必要な条件
高校卒業資格
語学能力証明(大学によって異なる)
ハンガリーには英語で授業が開催されているコースがおおよそ500程度あります
学費は医学部や工学系学部を除くと、年間40万円〜80万円(2,500ユーロ〜5,000EUR)程度です。
1ヶ月で必要になる生活費はエリアによっても異なりますが、おおよそ8万円〜10万円(500ユーロ〜700ユーロ)になります。
ハンガリーには短期留学や学士課程でも応募できるStipendium Hungaricum奨学金があります。
この奨学金は授業料が免除になるほか、毎月1万7千円(43,700フォリント)の支給と、学生寮の無償提供もしくは住居費として1万6千円(40,000フォリント)支給されます。
学部課程でも応募できる海外機関の奨学金は稀なので、学費が高めの医学部や工学系の学部に行きたい人はぜひ活用してください。
クロアチア
年間の学費
16万円〜
生活費/月
7万円〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業資格
共通テストの成績があると有利
クロアチアは、近年になり英語で授業が受けられるプログラムが増えてきた国のひとつです。
大学の学費は学部や専攻によって異なり、医学や工学系の学部は年間160万円〜 200万円(10,000 ユーロ〜12,000 ユーロ)程度かかりますが、その他の分野の場合16万円(1,000ユーロ)からとなっています。
生活費は住居やライフスタイルにもより、月々6万5千円〜11万円(400ユーロ〜700ユーロ)程度です。
アルバイトは年間160万円(10,080ユーロ)分まで働くことができ、学生は課税されません。
クロアチアは高校の卒業資格で願書が出せますが、共通テストの成績があるとクロアチアの大学入学資格(マトゥーラ)の代わりにポイントが加算されるため、選考時に有利になります。
エストニア
年間の学費
25万円(ユーロ)〜
生活費/月
5万円/月〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業資格
学部が要求する語学力の証明(IELTS6.0等)
エストニアには24 の高等教育機関があり、そのうちの10大学では英語で授業が行われるコースがあります。
学費は学部によって異なり、医学や法律、ビジネス系の学部は学費が高めです。
具体的な金額は年間25万円〜 250万円(1,500 ユーロ〜15,000 ユーロ)程度となっており幅があります。
生活費は住むエリアやライフスタイルにもよって異なり、学生の場合5万円弱〜10万円(300ユーロ〜600ユーロ)程度です。
エストニアはPISAで上位にランクされるなど教育レベルが高い割に、生活費を合わせた留学費用が安いです。
大学によっては3月初旬に出願を締め切るところもあるのですが、高校を卒業する前に出願できるので興味がある人は早めに動くことをおすすめします。
ラトビア
年間の学費
55万円〜
生活費/月
7万円〜
アルバイト
(学期中)20時間/週
(休暇中)40時間/週
入学に必要な条件
高校卒業資格(認定を受ける必要あり)
B2レベル以上の語学力(IELTS5.5 など)
大学毎の要件(面接・試験)
ラトビアは積極的に留学生を受け入れており、英語で学べるプログラムも200を超えます。
大学の学費は、医学やビジネス系の学部では年間100万円〜250万円かかりますが、エンジニアリング系の学部は55万円(3,500ユーロ)〜と学部によって異なります。
平均的な生活費は月額7万円(450ユーロ)〜11万円(700ユーロ)ほどで、学生は公共交通機関などで割引が受けられます。
入学要件である高校卒業資格については、ラトビアの機関で認定を受ける必要あり、これには1ヶ月程度必要になります。
また、大学によっては選考に関連する科目の試験やインタビューがある場合もあるので余裕を持った準備が必要です。
チェコ
年間の学費
無料〜
生活費/月
8万〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業
入学試験あり(筆記・面接)Skype等で海外からの受験も可能
チェコは英語で学べるコースが1,000以上あり、学生の20%近くは留学生です。
チェコ語で行われる授業は学費無料で、英語で授業が行われるコースの学費は様々です。
参考までに、チェコで序列1位のカレル大学の英語で開催されているコースの学費の平均は、年間6,000ユーロ(98万円)ほどです。
生活費は住むところにより異なり、学生の場合はおおよそ8万円〜12万円程度になっています。
高校卒業資格以外の入学に必要な条件は大学により異なりますが、面接を含む入学試験があることが一般的です。
なお、ビザ申請時には留学費用を賄えることの証明として、1年間あたり60万円程度の預金残高証明などが必要になります。
イタリア
年間の学費
8万円〜
生活費/月
9万円〜
アルバイト
20時間/週
入学に必要な条件
高校卒業資格+入学選考審査
イタリア語試験の受験またはB2レベルのイタリア語
イタリアには英語で学べるコースが、1,000以上あります。
私大の学費は年間300万円を超えることもありますが、国公立の場合年間8万円(500ユーロ)程度の大学もあります。
学費は大学やコースによって様々ですが、国公立大学の平均的な年間の学費は15万円〜20万円といったところになるでしょう。
生活費は住居などのライフスタイルにもよりますが、学生の場合月9万円程度あればやっていけます。
ビザ申請時には留学資金の証明として資産状況が確認できる通帳や、英文の奨学金発給証明書、滞在期間をカバーする医療費項目が無制限の海外傷害保険の契約書が求められます。(イタリア領事館:ビザ)
イタリアは、英語で学べるコースも多く生活費を含む留学費用の安さが魅力ですが、事前の入学選考審査やイタリア語の試験に合格する必要があるため、時間をかけた事前準備が必須です。
ギリシャ
年間の学費
無料〜
生活費/月
7万円〜
アルバイト
20時間/週
入学に必要な条件
高校卒業
大学毎の語学要件(英語B2レベルなど)
ギリシャは、ギリシャ語で授業が行われるコースは学費無料です。
英語で開催されるコースの年間の学費は、年間80万円〜240万円(5,000ユーロ〜15,000ユーロ)ほどです。
また、毎月の生活費は7万円〜12万円(450〜750ユーロ)程度になります。
ギリシャは英語で行われるコースはそれほど多くはないのですが、アテネ大学、アリストテレス大学、カポディストリアン大学、クレタ大学には英語で授業が受けられる医学部があります。
そのため、特に海外の医学部への進学が希望で、チェコやハンガリー以外の留学先を探している人は検討してみても良いかもしれません。
ルーマニア
年間の学費
32万円〜
生活費/月
10万円〜
アルバイト
4時間/日
入学に必要な条件
高校卒業資格
大学毎の語学力の証明(試験に合格・またはIELTSのスコアなど)
学部によっては入学試験がある
ルーマニアは日本ではあまり馴染みのない留学先ですが、ルーマニアで序列上位のブカレスト経済大学とバベシュ・ボヤイ大学は、学生の約 5% が留学生です。
大学の授業は様々な言語で開催されており、ルーマニア語、英語、フランス語、ハンガリー語、ドイツ語などから選ぶことができます。
学費は大学や専攻によって異なり、年間おおよそ30万円〜140万円(2,000ユーロ〜9,000ユーロ)程度です。
生活費はライフスタイルや住居にもよりますが、寮に入った場合月々10万円程度(600ユーロ)からとなっています。
なお、ルーマニアの居住許可を申請する際には、留学資金が十分にあることの証明が必要になります。(ルーマニア国内の月額最低賃金の滞在月数分に相当する金額)
スペイン
年間の学費
12万円〜
生活費/月
13万円〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業資格
大学毎の語学要件(B1~B2程度)
スペインは近年英語で授業が開催されるプログラムが増えてきており、バルセロナ大学を含む複数の大学で英語でのプログラムが提供されています。
学費はプログラムによって異なり、公立の場合は年間 12万円〜40万円(750 ユーロ〜 2,500 ユーロ)で、平均すると16万円(1,000ユーロ)程度です。
生活費は月々13万円〜16万円(800ユーロ〜1000ユーロ)ということでヨーロッパの国々の平均的な生活費よりも20%ほど安い水準です。
スペインの大学は日本の高校卒業資格で出願できますが、高校卒業資格を駐日スペイン大使館領事部で認定(Homologacion)してもらう必要があります。
語学要件についてはB1~B2(IELTS4〜6.5)程度要求されることが一般的です。
なお、ビザの申請時には経済力の証明として、スペインの公的給付基準であるIPREM相当の金額(600ユーロ/月)があることを証明する書類の提出が必要になります。
ブルガリア
年間の学費
25万円〜
生活費/月
5万円〜
アルバイト
20時間/週
入学に必要な条件
高校卒業資格+学部毎の要件
語学力
ブルガリアはマレーシアと同様、TNEの一環としてブルガリアの大学と英国、中国、イタリアなどの大学の両方の大学の学位が取れるダブルディグリーコースも提供されています。
年間の学費は医学部を除くとおおよそ25万円〜63万円(1,500~3,850ユーロ)程度で、月々の生活費はおおよそ5万円〜8万円(300ユーロ〜500ユーロ)程度です。
ブルガリア国立統計局のデータによると、留学生の約半数が医学系の学部で学んでおり、その国籍はギリシャ、イギリス、ドイツなど多彩です。
ポルトガル
年間の学費
50万円〜
生活費/月
10万円〜
アルバイト
可能
入学に必要な条件
高校卒業+大学ごとの要件
ポルトガルは、ここのところ英語で提供されているコースが増えてきている国のひとつです。
留学生の学費は年間50万円〜80万円(3,000ユーロ〜5,000ユーロ)程度です。
ポルトガルは同じ大学でも学部によって学費が大幅に異なる場合があり、文系学部では50万円(3,000ユーロ)であっても、理系学部では倍以上の110万円(7,000ユーロ)という事もあります。
月々に必要な生活費は住居にもよりますが、学生の場合はおおよそ10万円〜13万円程度です。
なお、ビザ取得時には留学資金が十分にあることを証明するための書類が必要になります。
ドイツ
ドイツは、英語で開催されているコースが200を超えます。
教育機関も種類も総合大学や芸術系大学の他にも、実践的な学習を主軸とした応用科学大学といったものもあります。
1学期当たり1,500ユーロ必要になるバーデン=ヴュルテンベルク州を除くと、国立大学の授業料は基本的に無料です。
授業料以外に学期ごとに約100~350ユーロ支払う必要がありますが、これには大学があるエリアの公共交通機関の交通費も含まれます。
学生の月々の生活費の平均はおおよそ19万円(1,150ユーロ)ほどで、都市部でアパートを借りた場合にはこれよりも多く必要です。
また、ドイツではビザ取得の際は1年間で195万円(11,904ユーロ)以上の資金を有していることの証明が必要です。
ビザ取得時に留学資金の証明が要求されることは珍しくないのですが、ドイツの場合はこのお金をBlocked Accountという口座に入金し、預けたお金を毎月決まった金額づつ生活費として払い戻すという方式を採用しています。
なお、大学の入学要件としては高校卒業資格に加えて、日本の共通テストのスコアも求められます。
共通テストのスコアは、選考に関連する科目の最低点数も指定されているので注意しましょう。
ドイツは学費が無料であるなど魅力的な点が多いのですが、共テの受験とブロックアカウントに入金するお金など、しっかりとした準備が必要になります。
フランス
年間の学費
47万円〜
生活費/月
13万円〜
アルバイト
時間
入学に必要な条件
高校卒業後直接入学できますが日本の大学の合格証明(合格通知)が必要。
フランス語DELF B2レベル。
フランスの大学は、幅広い分野におけるプログラムを英語で提供しており、その数は1,800に上ります。
年間の学費は47万円(2,850ユーロ)からとなっており、月々の生活費はおおよそ13万円〜16万円(800〜1000ユーロ)程度です。
なお、大学に進学するためには日本の高校卒業資格に加えて、日本の大学の合格証明が必要です。
フランスは、長期学生ビザ(VLS-TS)を取得した上でCAFに登録すると、住宅補助金(APL)が受けられます。
学生の場合は住居費用の半額程度補助される事もあるので、長期滞在する人はぜひ活用してください。
なお、フランス政府による奨学金は修士/博士課程が対象なのですが、学士課程に進む日本人でも受けられる奨学金についてはこちらから検索できます。
私大の学費割引的なものが多いですが、フランスの私大を志望している人はご活用ください。
オーストリア
年間の学費
25万円〜
生活費/月
20万円弱
アルバイト
20時間/週
入学に必要な条件
高校を卒業し、日本の大学に合格していること
学業に充分なドイツ語力
オーストリアには英語で学べるコースが400近くあります。
私大の学費は年間300万円以上かかることもありますが、国公立大学のの場合は年間25万円(1,500ユーロ)からと日本の公立大学以下の金額です。
生活費は住む場所やライフスタイルにもより異なりますが20万円程度となっており、ビザ取得時には130万円程度の資金証明が必要になります。(居住許可証 – 学生)
大学に進学するためには日本の高校卒業資格に加えて、大学の合格証書も必要です。
公用語はドイツ語ですが、日常生活は英語ができればそれなりに乗り切れます。
オーストリアは、ドイツ語能力の証明として使えるオーストリアドイツ語能力検定試験 (ÖSD)が、年に2回のみの開催となるので、計画的な準備が必要です。
ルクセンブルグ
年間の学費
13万円〜
生活費/月
20万円〜
アルバイト
入学に必要な条件
高校卒業資格+レベルの認定と同等性証明書の取得が必要
B2・C1レベルなど専攻による
ルクセンブルグは小国ながらヨーロッパにおける金融拠点として確固とした地位を築いており、三菱UFJ、みずほ、三井住友といった日本の大手金融機関も進出しています。
公立の大学はルクセンブルグ大学の1校のみで、年間の学費は13万円(800ユーロ)からとなっています。
学生として生活する場合の生活費は月々20万円(1,200ユーロ)程度からと高額ですが、公共交通機関は無料で、21歳以下の学生は美術館なども無料です。
日本の高校卒業資格で願書を提出する場合は、ルクセンブルグの期間による認定を受ける必要があり、これには6週間程度かかります。
ルクセンブルグ大学の学部課程は、コンピューターサイエンスや音楽教育をのぞくと、英語とフランス語、またはドイツ語のように複数の言語で行われるものが中心です。
また、英語だけで行われるプログラムでも、公用語であるドイツ語、フランス語、ルクセンブルグ語などができるとより良いとされています。
ルクセンブルグは英語、フランス語、ドイツ語、ルクセンブルグ語、といった多言語環境に身を置いてみたい人におすすめです。
ベルギー
年間の学費
(フランダース)16万円〜
(ワロン)40万円〜
生活費/月
13万円/月〜
アルバイト
(学期中)20時間/週
(休暇中)無制限
入学に必要な条件
(ワロン地域)高校卒業資格(認証機関による審査が必要)
(フランダース地域)日本で大学進学資格があること+大学やコースで定められた条件
ベルギーは、フランス語圏のワロン地域とオランダ語圏のフランダース地域で学費や入学要件が異なります。
ワロン地域
ワロン地域の大学の学費は年間 40万円(2,505ユーロ)ほどです。
生活費は住居やライフスタイルにもよりますが、16万円〜20万円(1,000ユーロ〜1,300ユーロ)程度です。
願書提出時には、日本の高校卒業資格がベルギーの大学に進学するための資格として適しているかという認証を受ける必要があります。
英語だけで学習できるプログラムはそれほど多くないため、フランス語で学びたい人におすすめです。
フランダース地域
フランダース地域の学費はプログラムにより異なり、年間16万円~130万円(約980ユーロ〜8,000 ユーロ)です。
月々の生活費は13万円〜16万円(800ユーロ〜1,000ユーロ)程度で、日本で生活するのと同じくらいの金額が必要になります。
フランダース地域では、各教育機関が独自の入学審査を担当しています。
そのため、入学要件は学習プログラムによって異なり、個別に大学に問い合わせる必要があります。
なお、英語で授業が行われるプログラムの場合、B2程度の英語力が求められることが一般的です。
留学資金証明
ベルギーではビザ取得時に留学資金があることの証明として、毎月806 ユーロ以上の奨学金の証明書、手取り月収が50万円程度(2,892.55ユーロ)ある人によるスポンサー登録、またはブロックアカウントへの入金(1年分の生活費を事前に振り込み、渡航後に毎月払い戻すシステム)のいずれかを行う必要があります。
ベルギーは、ビザ申請時に揃える種類が多いため、余裕を持った準備が必要です。
アイスランド
年間の学費
無料
生活費/月
20万円〜
アルバイト
22.5時間/週
入学に必要な条件
高校卒業と同等の資格
学部ごとの要件(試験・日本の大学で1年以上学んでいるなど)
アイスランドの国公立大学は、8万円(75,000アイスランドクローナ)の登録費用が必要になりますが、学費は無料です。
生活費は、毎月20万円程度で、学生就労許可証を取得するとアルバイトは週に22.5時間まで可能です。
修士課程以上では英語で授業が受けられるコースがありますが、学士課程のコースは基本的に交換留学生向けのものが中心です。
学費が無料な点は魅力ですが、アイスランド語を取得したい人向けと言えるでしょう。
フィンランド
年間の学費
0円〜
生活費/月
13万円〜
アルバイト
30時間/週
入学に必要な条件
高校の卒業証書+大学毎の要件
IELTS
フィンランドは、英語で授業が行われるコースは年間130万円(8,000ユーロ)〜320万円(20,000ユーロ)程度の学費がかかるのですが、フィンランド語、またはスウェーデン語 で教えられるプログラムは学費無料です。
月々に必要な生活費は15万円(900ユーロ)〜16万円(1,000ユーロ)程度かかりますが、学生の場合、公共交通機関や映画館のような施設の料金が安くなるほか、レストランでも学生向けに大幅な割引をしているところも多数あります。
フィンランドは、フィンランド語で行われる授業が無料で卒業後に2年間の滞在許可が得られるので、フィンランドでキャリアを築いていきたい人にとって良い選択肢になりそうです。
デンマーク
年間の学費
97万円〜
生活費/月
15万円〜
アルバイト
(学期中)20時間/週
(6月〜8月)フルタイム
入学に必要な条件
高校卒業資格
(英語コース)IELTS6.5/7.0
(デンマーク語コース)Danskprøve 2または3
デンマークでは、600を超えるプログラムが英語で提供されています。
大学の学費は年間おおよそ97万円〜260万円(6,000ユーロ〜16,000 ユーロ)程度、生活費は月々15万円〜20万円程度必要です。
また、ビザ申請時には財政証明として185万円(85,032 デンマーククローネ)の銀行明細、または奨学金の証明が必要になります。
デンマークの大学の学費は日本の私大と変わらない水準なので、学費が安い国とは言えないかもしれません。
ただ、デンマークの英語能力指数は世界7位と高いレベルにあるため、イギリスやアメリカへの留学は費用的に無理だけれども、日常生活でもしっかりと英語を話したいという人におすすめです。
スイス
年間の学費
17万円〜
生活費/月
30万円〜
アルバイト
(学期中)15時間/週
(休暇中)フルタイム
入学に必要な条件
高校卒業資格+大学ごとの要件(入学試験、日本の大学に合格している等)
言語要件は受講するコースの言語によって異なる
スイスには数多くの英語で学べるプログラムがあり、その数は1,000を超えます。
英語以外にもドイツ語やフランス語、イタリア語で学べるコースもあり、言語の選択肢が幅広いことが特徴です。
私立大学の場合学費が年間650万円(4万ユーロ)を超えるような大学もありますが、国公立大学の学費は年間17万円〜70万円(1,000フラン〜4,000フラン)程度です。
一方、住む場所にもよりますが生活費は毎月30万円程度みておく必要があります。
学生の75%がアルバイトをしており、留学生でも学期中は週15時間、休暇中はフルタイムで働くことが許されています。
スイスは、ビザ取得時に350万~400万円程度の資金があることを証明する必要があるので、最初にまとまった金額を用意できる人向けと言えるでしょう。
その他の国について
以前はノルウェーなども学費が無料でしたが、2023年以降、日本からの留学生は年間250万円〜500万円程度の学費を払うことになりました。
マルタも安い語学留学先として人気が出てきている国ですが、大学への正規留学の場合、年間160万円程度の学費が必要で、かつ日本の高校卒業資格だけでは進学できないため1年間ファウンデーションコースを経由する必要があります。
フィリピンやインド、メキシコなども学費が安く、英語で教えられているプログラムもありますが、国土の広い範囲で外務省が危険情報を出しているので、この記事では解説を控えました。もしこれらの国々に留学する場合は地域や行動する時間帯に十分留意することをおすすめします。
まとめ
ドイツやオーストリア、スイス、ルクセンブルグといった国々は学費は安いのですが生活費が高いです。
また、ヨーロッパの場合はビザ申請時に留学資金の証明を求めてくる国が多いです。
特にドイツの場合は条件を満たす金額が大きく、実際にブロックアカウントに入金することになるので事前の準備が必要です。
生活費も含めた総合的な留学費用の安さで考えると、マレーシア、タイ、スロバキア、リトアニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア、スロベニア、クロアチア、エストニア、ラトビアあたりの国々があたりが候補になりそうです。
また、学費と生活費に次いで海外留学保険も大きな出費になりがちなので、こちらも節約したい場合はマレーシアのように安い現地保険に加入できる国がおすすめです。
なお以下の記事では海外大学への進学を成功させるために必要な準備について解説しています。
海外大学への進学に興味がある方はぜひご一読ください。
また、ほとんどの大学では願書提出時に英語力の証明が求められるので、IELTS対策もなるべく早めにはじめておくことをおすすめします。
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英文添削や宿題も指導可能