この記事ではマレーシアの国公立大学の特徴や学費について解説しています。
マレーシアには国公立大学が20校あります。
この記事では、マレーシアの国公立大学の一覧や特徴、学費、留学生の受け入れ状況などについて解説します。
マレーシアの大学への留学に興味がある人や、安く留学できる大学を探している人はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
マレーシアの国公立大学の特徴
マーレシアの国公立大学一覧
国公立大学ごとの概要
この記事がおすすめの人
マレーシアの大学に留学したい人
マレーシアの国公立大学に興味がある人
安く留学できる大学を探している人
\無料体験可能!IELTS対策できるスクール/
IELTS試験官経験がある講師在籍
ネイティブ講師の指導が受け放題
受講生スコア9.0取得実績あり
IELTS4技能対策可能
IELTS過去問に基づく教材
1レッスン161円〜
講師は全員有資格者
受講者のIELTSスコア良好

マレーシアの国公立大学について
大学のタイプ
マレーシアには国公立大学が20校あり、大きく分けて研究型、特化型、総合型の3つに分類されています。
各大学はそれぞれ特徴があり、研究型大学では研究、特化型大学では教育や工学など特定の分野に注力、総合型大学では幅広い分野にわたる教育を行っています。
研究型大学
研究や学術的な内容に重点
・研究型大学5校 = マレーシアトップ5大学
・研究補助金を政府から重点的に受けている
・大学院にも多くの学生が在籍
・知識集約型経済の発展への寄与を目指す
特化型大学
技術、教育、管理・マネジメント、国防など、特定の分野に重点
・特化型大学は全部で11校
・特定の分野においてトップクラスの指導
・大学院にも多くの学生が在籍
総合型大学
人文科学、工学、農学など幅広い分野が対象
・全部で4校
・大学院よりも学士課程である学部に重点
特徴
マレーシアの国公立大学は、生徒だけでなく教師やスタッフも圧倒的にマレー系が多いです。
多くの大学でマレーシアの発展に貢献できる人材の育成を教育目標として掲げており、学問だけでなく、マレーシア人を教育するための機関であることが感じ取れる場面が多々あります。
例を挙げると、学生寮では教育的な指導や寮単位の生徒会のような活動があり、学内での服装にも規定があります。
入学式などのセレモニーでは学生、スタッフ共に愛国心や大学愛があることが強く感じられ、全体的に、マレーシア国民が大多数を占めているからこそといった雰囲気があります。
コースについて
マレーシアの国公立大学は英語で実施されているコースが数多く提供されており、特に研究型の大学ではその傾向が顕著です。
また、得意分野がはっきりしている大学が多いためコースの選択肢が幅広く、特に
医歯薬系や一部の専攻を除くと卒業までに3〜4年間かかり、最終学年次にはインターンが組み込まれていることが一般的です。
キャンパスの設備や規模
マレーシアの国公立大学は、私大や海外大学の分校などと比較すると圧倒的に規模が大きいです。
まず施設面においては、図書館や研究、運動場といった一般的な大学の施設はもちろんですが、ゴルフ場、ゴーカート場、水族館、牛、馬、鹿、ダチョウ牧場、トレッキングコースなどが設置されている大学もあります。
敷地そのものが広大な大学も多く、キャンパス内の移動は大学の巡回バスやセグウェイ、時にはGrabを使うこともあります。
また、ひとつひとつのキャンパスはそれほど広くなくても、国内に13個キャンパスがある大学など、その規模感は圧倒的です。
学費
マレーシアの場合、国公立大学でも大学や専攻によって学費が異なります。
傾向としていわゆるランキングが上位の大学は学費が高く、下位の大学は学費が安いです。
参考までに、ランキング上位の研究型大学の場合、卒業までにかかる学費は200万円〜300万円と日本の国公立大学と同じような金額ですが、それ以外の大学は卒業までにかかる学費の合計が60万円〜180万円程度と破格です。
ちなみに、総合ランキングでは491位のウタラマレーシア大学や1,000位以下のサバ大学などは、専攻別のランキングになると世界トップ100〜150に入るコースもあり、コスパの良さが感じられます。
留学生は受け入れている?
マラ工科大学では留学生は修士課程のみに限定していますが、ほとんどの大学では学部課程でも留学生を受け入れています。
マレーシアは国策として留学生の受け入れを行っていることもあり、特に研究型の大学では、大学院に在籍する学生のうち半数以上が留学生という大学もあります。
政府の方針で学部課程の留学生の割合は15%までと定められているのですが、15%というのは結構なボリュームで、特に学生数が多い
ちなみに在籍している留学生の割合が15%というのは決して少なくはなく、他国にはこれよりも少ない大学も多数あります。

また、序列上位の大学を中心に世界各国の大学と協定を結んでおり、正規留学の学生に加えて期間限定の交換留学生も多数在籍しています。
マレーシアの国公立大学の一覧と各大学の特徴
以下は、マレーシアの国公立大学の一覧になります。
大きく分けると研究型、特化型、総合型という分類になり、各大学ごとの特徴は後述します。
研究型大学
マラヤ大学(University of Malaya)
メインキャンパス
クアラルンプール
卒業までにかかる標準的な学費
200万円〜300万円
QSランキング
58位
マレーシア国民大学(Universiti Kebangsaan Malaysia )
メインキャンパス
クアラルンプール
卒業までにかかる標準的な学費
260万円
QSランキング
126位
マレー語で学ぶ大学を求める声に応えて、マレーシアで三番目に設立された。
マレーシアサインズ大学(Universiti Sains Malaysia)
メインキャンパス
ペナン
卒業までにかかる標準的な学費)
180万円〜260万円
QSランキング
134位
科学大学という名称だが、出願者数が最も多いのは経済学部。
マレーシアプトラ大学(Universiti Putra Malaysia)
メインキャンパス
セランゴール
卒業までにかかる標準的な学費
200万円〜270万円
QSランキング
134位
前身は農業学校。サラワク州に分校がある。
マレーシア工科大学(Universiti Teknologi Malaysia)
メインキャンパス
ジョホール
卒業までにかかる標準的な学費
220万円〜280万円
QSランキング
153位
メインキャンパスはシンガポールのお隣、ジョホールバル。クアラルンプールキャンパスにはマレーシア日本国際工科院があり、日本人教員も多数。AIを含む魅力的な理工系コースが多数あるが、
特化型大学
ウタラマレーシア大学(Universiti Utara Malaysia)
メインキャンパス
シントク
卒業までにかかる標準的な学費
130万円
QSランキング
491位
経営分野に強く、会計分野はQSランキングで世界150位の評価を得ている。大学名を日本語に訳すとマレーシア北部大学。文字通りメインキャンパスはマレーシア北部のタイとの国境近くに位置する。
スルタン・イドリス教育大学(Universiti Pendidikan Sultan Idris)
メインキャンパス
ペラ
卒業までにかかる標準的な学費
120万円〜160万円
QSランキング
851-900位
タン・フセイン・オン・マレーシア大学(Universiti Tun Hussein Onn Malaysia)
メインキャンパス
ジョホール
卒業までにかかる標準的な学費
75万円〜90万円
QSランキング
1001-1200位
マレーシア技術大学マラッカ校(Universiti Teknikal Malaysia Melaka)
メインキャンパス
マラッカ
卒業までにかかる標準的な学費
90万円〜120万円
QSランキング
1201-1400位
マレーシア初の公立工科大学。実践と応用を重視した学び。
マレーシアプルリス大学(Universiti Malaysia Perlis)
メインキャンパス
プルリス
卒業までにかかる標準的な学費
60万円〜85万円
QSランキング
1001-1200位
ビジネス学部を除くと、すべて工学系学部のみの技術系大学。マレー半島西海岸の北部、タイとの国境付近のペルリスに位置する。
マレーシアトレンガヌ大学(Universiti Malaysia Terengganu)
メインキャンパス
トレガンヌ
卒業までにかかる標準的な学費
90万円〜130万円
QSランキング
801-850位
前身はプトラ大学の水産・海洋科学センターとして実習や研究を行うための施設。
マレーシアパハン大学(Universiti Malaysia Pahang)
メインキャンパス
パハン
卒業までにかかる標準的な学費
290万円〜300万円
QSランキング
609位
電気電子工学部、機械・自動車工学技術学部、製造・メカトロニクス工学技術学部、コンピュータ科学部から構成される
マレーシア・イスラム科学大学(Universiti Sains Islam Malaysia)
メインキャンパス
ネグリスンビラン
卒業までにかかる標準的な学費
80万円〜110万円
QSランキング
1401+位
スルタンザイナルアビディン大学(Universiti Sultan Zainal Abidin)
メインキャンパス
トレガンヌ
卒業までにかかる標準的な学費
130万円〜180万円
QSランキング
1401+位
マレーシア・クランタン大学(Universiti Malaysia Kelantan)
メインキャンパス
クランタン
卒業までにかかる標準的な学費
60万円〜70万円
QSランキング
1201-1400位
2006年に設立されたマレーシアで最も新しい大学のひとつ。起業家精神とビジネス、革新的な技術、農業と天然資源科学が研究分野。留学生の獲得にも力を入れている。
マレーシア国立防衛大学 (Universiti Pertahanan Nasional Malaysia)
前身はマレーシア国防軍アカデミー。2006年に大学に昇格。
総合型大学
マラ工科大学(Universiti Teknologi MARA)
メインキャンパス
セランゴール
卒業までにかかる標準的な学費
ー
QSランキング
542位
前身はマレー系国民のための専門学校。
マレーシア国際イスラム大学 (Universiti Islam Antarabangsa Malaysia)
メインキャンパス
セランゴール
卒業までにかかる標準的な学費
180万円〜280万円
QSランキング
613位
パハン、クアラルンプール、ジョホールに2つずつ、合わせて6つのキャンパスと研究センターがある。学部生はウスラ(イスラムの学習グループのようなもの)への参加が義務付けられている。卒業生にはモルディブの副大統領や、シンガポール、ギニアなど他国の国会議員も含まれる。
マレーシアサバ大学(Universiti Malaysia Sabah)
メインキャンパス
サバ
卒業までにかかる標準的な学費
80万円〜160万円
QSランキング
1001-1200位
サバ州で最初の国立大学。美しい海と森に隣接しており、
マレーシアサラワク大学(Universiti Malaysia Sarawak)
メインキャンパス
サラワク
卒業までにかかる標準的な学費
120万円〜200万円
QSランキング
1001-1200位
サラワク州で最初の国立大学。10の学部、22の学科、6つの研究センター、8つのカレッジで構成される。
まとめ
マレーシアの国公立大学は、マレーシア国内の富裕層が多い私立大学のような華やかさはありませんが、マレーシアらしさを感じられる環境です。
各大学それぞれ個性があり、熱帯雨林の生態系など日本では学べないような専攻を提供している大学もあります。
マレーシアの私大の学費は日本のそれとほとんど変わらなくなってしまいましたが、国公立大学の学費は日本の大学と比較してもまだまだ安いです。
日本人の場合、マレーシアの国公立大学に留学しているのは交換留学生が多いのですが、正規留学をしている学生も存在しています。
できるだけ安く留学できる大学を探している人は、ぜひ検討してみてください。
マレーシア留学に興味がある人は以下の記事もおすすめです
























