マレーシアの大学に進学しようと考えた時、授業の内容や大学の研究力、職員に対する評価といった「大学の質」や「水準」が気になったことはありませんか?
実はマレーシアには、マレーシア高等教育省による「SETARA」という大学の品質と水準を評価するシステムがあります。
この記事では、マレーシアの大学品質測定・評価システム「SETARA」について解説していきます。
マレーシアの大学に進学しようと思っている人はぜひ活用してください。
この記事でわかること
マレーシアの大学の品質と水準を評価する「SETARA」の詳細とレーティングについて
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マレーシアの大学品質・水準評価システム「SETARA」とは?
SETARAの概要
SETARAは2007年に「MQA」という大学のアクレディテーションを行っている資格管理機構のもとで、
2017年からは、マレーシアの高等教育省(MOHE)が「SETARA」をコーディネーションしており、マレーシア政府の教育開発計画2015ー2025に沿った新たな基準が導入されています。
SETARAの測定手法は厳格で、もっとも高い評価を受けた大学ほど星の数が多く、最高評価の場合は6つ星の大学としてレーティングされます。
Outstanding
Excellent
Very Good
Good
Satisfactory
Poor
SETARAの測定指標
SETARAでは教育、研究、サービスや収入の3つを中心に、大学の全般的な概要と合わせた「複合的な指標」を用いて大学の質をと水準を測定しています。
SETARAで用いられる測定指標
機関の概要・全般
- 学生の質と多様性
- 講師の能力
- 学術職員の認知度
- 品質マネジメントシステム
- 財務状況の持続性
- 機関の評判
教育と学び
- 学術職員の能力
- 教育と設備における学生の満足度
- 卒業生の質
- プログラムの国際化
- プログラムの認知度
研究能力
- 影響力のある研究者
- 研究収入
- 公表文献の数
- マネジメントの質
- 公表文献の質
サービスと知的財産商業化における収入
- 知的財産商業化収入
- 大学の社会的責任と知識移転プログラム
- 教育と訓練プログラム
- そのほかの収入
測定の手法
SETARAで使われる測定指標は、教育機関の持つ特性に合わせた重みづけで評価されます。
例えば設立後間もない大学は、研究能力や知財収入について弱くなりがちですよね。
そのためSETARAでは、例えば研究能力という指標については「設立後15年以上経っている大学」は20%、「設立15年以下の新興大学」は15%、「大学になる前段階のユニバーシティカレッジ」では5%と、同じ指標でも異なる重みづけとなっています。
機関の概要 | 教育と学び | 研究能力 | サービスと知財収入 | |
---|---|---|---|---|
設立15年以上の大学 | 40% | 30% | 20% | 10% |
新興大学(*1) | 40% | 40% | 15% | 5% |
ユニバーシティカレッジ(*2) | 40% | 50% | 5% | 5% |
*1 新興大学:設立15年以下の大学。
*2 ユニバーシティカレッジ:大学の前段階の機関。入学定員が少ない、特定学問分野に注力などの特徴がある。
現在使われている評価基準は2017年に大学とユニバーシティカレッジの協力において作られており、これらの指標をもとにアセスメントが行われています。
厳格な評価システム
SETARによる大学の評価はとても厳格で、例えばSETARA-2017で最高レベルの6つ星評価を得た大学は8校のみでした。
Universiti Malaya(UM) マラヤ大学
Universiti Kebangsaan Malaysia(UKM)マレーシア国民大学
Universiti Putra Malaysia(UPM)プトラ大学
Universiti Teknologi Malaysia(UTM)マレーシア工科大学
Universiti Sains Malaysia(USM)マレーシア科学大学
Universiti Teknologi Petronas(UTP)ペトロナス工科大学
International Medical University(IMU)国際医療大学
Universiti Monash Malaysia モナシュ大学
参考:Ministry of Education Malaysia SETARA-2017
なお、モナシュ大学と国際医療大学(IMU)を除く6校はすべて国立大学となっています。
SETRAの意味を理解してマレーシアの大学探しに役立てよう
大学のアクレディテーション(認可)状況についてはマレーシアの資格機構(MQA)によるMQRデータベースを利用して調べることができるのですが、大学の質や水準を評価する役割はSETARAが担っています。
SETARAの結果は、QS世界大学ランキングなどの世界的な大学調査ランキングとも似ている傾向があるため、国際的に見ても妥当な指標で大学の質を測定していると言えるでしょう。
また、SETARAで高評価を受けている大学にはマレーシア国内の優秀な学生が集まります。
将来に備えてマレーシア国内における人脈を広げておきたいと考えている場合には、特に恩恵を受けることができるでしょう。
期待していたクオリティの授業が受けられなかった、または思っていたような大学生活が送れなかったということがないように、SETARAの結果(マレーシア教育省のサイト)などを利用してSETARAレーティングを確認しておくこと良いでしょう。
また、マレーシアの高等教育機関のひとつでディプロマ資格の授与が中心となっているカレッジの質評価についてはMyQuestという評価システムがあるので、カレッジへの進学を考えている人はそちらを参考にしてください。
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