この記事では、海外の大学に安く留学する方法と注意点を解説します
アメリカやイギリスの大学に進学した場合、その費用は2,000万円を超えることもざらです。
一方、非英語圏の大学や編入制度などをうまく利用すると、日本の大学に進学するのと同じような費用で海外の大学の学位が取得できます。
この記事では、海外の大学に安く留学する方法を解説します。
それぞれの方法で注意すべき点も解説していますので、海外の大学に安く留学したい人はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
海外の大学に安く留学する方法と注意点
奨学金について
留学費用節約のアイディア
この記事がおすすめの人
海外の大学に進学したいけれども費用面で諦めている人
海外の大学に安く留学する方が知りたい人
\無料体験できる英語講座と教材/
ネイティブ講師の指導が受け放題
洋書やアルクの教材が聴き放題
スピーキングとライティングレッスン受け放題
講師は全員ネイティブ!アカデミックイングリッシュの指導も可
1レッスン161円〜!AI英会話使い放題
目次
海外の大学に安く進学する方法と費用
海外の大学に安く進学する方法を大きく分けると、
のいずれかに分類できます。
奨学金を受けるという方法もあるのですが、こちらは運もあるため不確実です。
概算になりますが、それぞれの方法で学位取得までにかかる生活費と学費を合わせると、以下のような金額になります。
| 方法 | 費用 |
|---|---|
| 学費が安い国に留学 | 250万円 |
| 編入制度の利用 | |
| (マレーシアの大学から編入) | 1,200万円〜(*1) |
| (通信制大学から編入) | 700万円〜(*2) |
| (Tafeから編入) | 1,500万円〜 |
| (コミカレから編入) | 1,400万円〜 |
*(1)マレーシアで2年間+オーストラリアの大学で1年間
*(2) Uo Peopleで60単位取得+アメリカの大学で2年間
ちなみに、上記は学費が安い大学を選んだ場合の金額で、平均的にはこの金額に200万円〜1,000万円程度上乗せした額が必要です。
以下それぞれの方法について詳しく解説します。
学費が安い国に留学する
留学費用のうち学費はとても大きな割合を占めます。
そのため、学費が安い大学を選ぶと大幅に留学費用を節約できます。
大学の学費が安い国
特に国公立大学の場合は学費が無料、あるいは日本の国公立大学よりも学費が安い事もあります。
このうち、生活費なども含めて年間の費用が100万円台前半までに収まるのは、マレーシア、タイ、ベトナム、ブルネイといった東南アジアの国々や、スロバキア、エストニア、ブルガリア、ギリシャ、クロアチア、チェコ、リトアニア、スロベニア、イタリア、ポーランドといった東欧を中心としたヨーロッパ諸国です。
英語で授業が受けられるの?
当然のことなのですが、非英語圏の国の大学では授業で使われる言語が英語ではないコースも多数あります。
特に、学費が無料のコースは現地語のものであることが多いよ
そのため、英語で学びたい場合は英語で開催されているコースを探す必要があります。
国によって英語コースの充実度は異なりますが、留学費用が安く、英語で実施されているコースも比較的充実しているのは以下の国々になります。
学費が安い国の大学に留学する際の注意点
国や大学によっては、現地の言語の資格や試験に合格する必要があったり、留学先の政府機関から高校卒業資格の証明を受けなければならないなど、さまざまなルールが設けられている場合があります。
ちなみに、授業料が無料で有名なドイツは日本の高校卒業資格のみでは入学できず、日本の共通テストの点数が必要です。
学費が安い国々の入学条件などについては以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はぜひご一読ください。
編入制度の利用
そのため、学費が安い大学で取得した単位を、学位が欲しい大学に移行(編入)すると、留学費用が抑えられます。

編入ルートを使って留学費用を安くする方法はいくつかのやり方があるので順番に解説します。
マレーシアやベトナムの大学からの編入
マレーシアやベトナムには、学士課程の前半を国内、後半を現地大学で学ぶことでアメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなどの大学の学位が取れるコースがあります。
ツイニングやADP、パスウェイなどと呼ばれるコースがこれに該当し、この方法の場合、コース前半の留学費用がアメリカやイギリスなどの大学で学ぶよりも安くなります。
概算ですが、マレーシアの大学からこのルートを使った場合、学費と生活費を合わせると学位取得までに必要な金額は1,200万円程度〜と、初めからイギリスやアメリカの大学にいった場合と比較すると大幅に留学費用を節約できます。

編入コースの注意点
編入コースは現地で過ごす期間が1年〜3年とさまざまで、現地の大学で学ぶ期間が短い方が留学費用を抑えられます。
教育システムの違いから、イギリスやオーストラリアの大学は3年間で卒業できます。
そのため、編入コースを選ぶ場合は、イギリスやオーストラリアの大学に編入できるコースを選び、かつ、現地で過ごす期間も短くすると節約効果が大きいです。
Tafeからの編入
Tafeはオーストラリアの州が運営している職業訓練校のような高等教育機関で、大学と比較すると学費が安く入学要件も緩いです。
Tafeでは、半年程度の技能証明コースやディプロマ(専門卒程度)が取れるコースのほか、バチェラー(大卒資格)が取得できるコースあります。
取得した単位や資格は大学への編入に使うことができ、その分の学費を節約できます。

概算ですがTafeからの編入ルートの場合、学費と生活費を合わせると1,500万円程度〜になります。
Tafeから編入する際の注意点
まず、海外留学生向けの奨学金には大学以外は対象外といったものもあるので、奨学金を使う予定の人はTafeが奨学金の対象になるのか要確認です。
また、Tafeから編入する場合、大学側が編入条件の見直しをすると移行できる単位が減る、あるいは移行できなくなったり、コースによっては編入できない大学(専攻)があったりとやや不確実な面があります。
ちなみにパッケージの対象となるコースや大学は限られており、事前の確認が必須なので、個別に留学エージェントに相談してみてください。
コミュニティカレッジ(アメリカ)
コミカレはアメリカの2年制州立大学で、大学よりも学費が安く、ここで取得した単位を使って大学に編入できます。
Trends in College Pricing and Student Aid 2024
概算ですが、コミュニティカレッジからの編入ルートの学費と生活費を合わせた留学費用は、学費が安い大学で1,400万円程度、平均的な金額の大学に編入した場合は2,000万円〜2,500万円程度です。
コミュニティカレッジから編入する際の注意点
州が異なるとコミュニティカレッジで取得した単位を認めてもらえない大学があったり、そもそもコミカレからの編入を受け付けていない私大もあります。
また、コミカレは地元民向けの学校ということで大学のようにキャンパス内に寮がないことが一般的です。
そのため住居費が嵩み、通学には交通費がかかる、あるいは車が必要になることもあります。
また、クラスメイトの年齢層も大学よりも高く、さまざまな背景を持った人たちがいるということも認識しておく必要があります。
通信制大学からの編入
いわゆる留学とは少し異なりますが、通信制の大学で取得した単位を使って全日制の大学に編入することも可能です。
通信制のコースを設けている大学は数多くありますが、学費が安い通信制大学として代表的なものは、University of the Peopleが挙げられます。
この大学の場合、学位取得(卒業)までに必要な費用が約98万円(6,460USD)と、全日制の大学と比較すると格安です。(Total Estimated Fees)
アメリカの大学は学位取得に120単位必要なことが一般的ですが、通信制大学でこの半分に当たる60単位を取得し、単位を移行した場合、編入先の大学でかかる2年分の留学費用と通信制大学でかかる費用の差額分を節約できます。
UoPeopleで単位を取得後、UC Berkeleyに編入。その後、マサチューセッツ工科大学の大学院を卒業した人もいるよ
概算ですが、通信制大学からアメリカの全日制の大学に学位取得に必要な単位の半分をもって編入した場合の留学費用は、学費が安い大学に編入した場合はおよそ700万円、平均的な学費の大学に編入した場合は1,600万円〜2,000万円程度になります。
通信制大学における学位取得について
留学の目的が海外の大学の学位をとることがであれば、現地の大学に編入する必要はありません。
通信制のコースはさまざまな大学が提供していますが、全日制のコースよりも学費が安く、CourseraやedXなどのMoocで提供されている学位取得コースには、
ただ、アメリカやイギリスを含む多くの国々では大学を卒業したばかりの学位取得者むけの就業ビザがあるので、海外でキャリアを築きたい場合は編入ルートから現地の大学を卒業したほうが、その後に繋げやすいです。
給付型奨学金
必ずもらえるわけではないのが難点ですが、給付型の奨学金を受けることができると、大幅に留学費用を節約できます。
給付型奨学金は海外留学支援制度や柳井正財団海外奨学金といったものが条件もよく知名度がありますが、これ以外にもさまざまな企業や公的機関などが奨学金を提供しています。
参考までに、Jassoの海外留学支援制度や柳生財団の奨学金は、アイビーリーグレベルの大学に入学するような学生が多く採用されており、早いうちから海外トップ校入学に向けて準備してきた人に有利な印象です。
個人的には、
ちなみに、奨学金の情報はJassoの海外留学奨学金検索サイトが、情報量も多く使いやすいのでぜひ活用してください。
海外の大学や政府からの奨学金
奨学金は、日本国内の団体や機関だけでなく海外政府や大学、企業から支給されるものもあります。
成績が良い学生に対しては大幅に授業料を割引く大学もあるので、進学したい大学ではどのような奨学金を受けられるのか公式サイトなどを利用して確認しておくと良いでしょう。
なお、学部生を対象とした海外政府からの奨学金はあまり多くはないのですが、ハンガリーのStipendium Hungaricum奨学金や、ブルネイの、Government of Brunei Darussalam Scholarships forForeign Studentsは条件が良いです。
特にブルネイ政府の奨学金は授業料や生活費だけでなく、往復の航空券代もカバーされるなど非常に条件が良いので、興味がある人はこちらの記事も参考にしてください。
また、奨学金ではないのですがフランスは学生の住居費用が半額程度補助される事もあります。フランスへの留学に興味がある人はこちらも読んでみてください。
そのほか
それほど大きく費用を節約できるわけではないのですが、少しでも留学費用を節約するための方法も紹介しておきます。
地方の大学を選ぶ
地方の大学は、都市部と比較して住居費など生活費が安いです。
また、田舎の方に行くと遊ぶところもないので、お金を使う誘惑が少ないです。
渡航費は航空会社の学割を利用する
航空会社によってはマレーシア航空の学生向けのサービスのような優遇措置や、学割運賃を提供している場合があります。
学生向けのサービスについては各航空会社のサイトに情報がありますが、学割運賃はTrip.comで一括検索できます。

ワイズを活用
海外での支払い時には、ワイズのデビットカードを使うとレートが良いです。
ワイズは海外送金の際のレートもよく、手数料も安いので、日本を出国する前にアカウントを開設しデビットカードも作っておくことをおすすめします。
進学準備講座はMOOCを利用
留学エージェントなどを利用すると、海外大学進学準備講座のようなものをすすめられることがありますが、高額です。
レポートの書き方やプレゼンの方法などについても学べるので、すでに渡航しているものの、授業についていけていない人にもおすすめです。
クレジットカードの保険を活用する
マレーシアやイギリスなどは現地保険への加入が必須なので、必ずしも日本の海外留学保険に入る必要はありません。
ただ、現地保険は私立病院での受診や日本人通訳などは含まれないため、手厚い保険が欲しい人はクレジットカード付帯の海外旅行保険も併用すると良いでしょう。
自力でAレベルを受ける(イギリスの大学進学希望者向け)
日本の高校卒業資格でイギリスの大学に進学する場合、ファウンデーションコースの受講が必須のため1年分の学費と生活費がかかります。
そのため、この分の費用を節約したい場合は自力でAレベルを受験してしまうことも可能です。
Aレベルはブリティッシュカウンシルで受験でき、試験対策はテキストを使った独学が可能です。
ただ、日本のブリティッシュカウンシルでAレベルを受験する場合、コースワークや面接といった実技試験が受けられない場合があるので、科目選択の時点である程度のAレベルに関する知識が必要です。
そのため、不安な人はCloud Learnなどオンラインで受講できるAレベル対策講座を利用すると総合的なサポートが受けられます。
まとめ
英語圏の大学への留学は非常に高額です。
イギリスやオーストラリアの修士課程は1年間のものもあるため、このルートだと
大学院になると奨学金の数も多く、アシスタンスシップ(助手として週20時間程度、研究や事務などを手伝い報酬を得る制度)なども利用できるので、安く留学するための選択肢も広がります。
ひと昔前までは、留学はエージェント頼りといった面がありましたが、昨今では大学の公式ページや各国政府の留学生を対象としたサイトなどを使って自力で留学準備を進められます。
日本語だけでなく、英語で発信されている情報も探すようにすると進学後はもちろん、準備段階でもより多くの情報が集められるよ。
英語は、最後まで、あるいは渡航した後でも
\無料体験できる英語講座と教材/
ネイティブ講師の指導が受け放題
洋書やアルクの教材が聴き放題
スピーキングとライティングレッスン受け放題
講師は全員ネイティブ!アカデミックイングリッシュの指導も可
1レッスン161円〜!AI英会話使い放題
この記事が、経済的な理由から海外の大学への留学を諦めようとしている人の役に立つことがあると嬉しいです。




















