アクレディテーションって聞いたことがありますか?
アクレディテーションとは、大学などの教育の質を一定のレベルに保つために評価、認証する制度です。
日本では、大学基準協会や学位授与機構といった評価機関この役割を果たしているのですが、日本国内の大学に進学する場合、大学の認証評価を気にする人は稀なのではないでしょうか?(文部科学省:認証評価制度)
でも、国によっては
マレーシアではMQAという国の機関がアクレディテーションを行なっているため、いわゆるディプロマミルのような被害は起こりづらいと言えるのですが、
(ディプロマミル:信頼のおける機関からの認定がない自称教育機関が、営利目的で学位を与える学校)
この記事では、以下の点について解説していきます。
マレーシアのアクレディテーションの概要
マレーシアでアクレディテーションを受けている大学のコースの調べ方
卒業時に取得できる資格のレベルの調べ方
マレーシアに限らず、海外では日本でいうところの大卒にあたる「学士レベル」ではないコースを提供している大学もあります。
アクレディテーションとあわせて「卒業時に得られる資格のレベル」も確認してみてね
マレーシアのアクレディテーション概要
マレーシアの場合、Malaysian Qualifications Agency(MQA)と呼ばれるマレーシア政府の資格機構が大学のアクレディテーションを管轄しています。
MQAは日本の独立行政法人大学改革支援・学位授与機構にもアクレディテーション機構として認識されており、 MQAで認定された大学のプログラムは、Malaysian Qualifications Register (MQR)と呼ばれる資格登録管理データベースで検索をすることができます。
(参考:大学改革支援・学位授与機構 マレーシアの高等教育・質保証の基本情報)
MQRに掲載されている情報
MQRにはアクレディテーションがされている大学のコースについて以下のような情報が掲載されています。
学校名と住所
アクレディテーション申請参照番号
得られる資格の名称
資格の分野
有効期間
学位のレベル
卒業に必要な単位数
学習手段と期間
MQR利用時の注意点
マレーシアには、マレーシア国内大学の学位だけでなくイギリスやオーストラリアなどの大学の学位が取得できる大学も存在しています。
MQRを利用する際の注意点としては、
具体的には以下のような特徴があるので、理解した上で利用するようにしましょう。
複数の学位が取得できるデュアルアワードの場合、マレーシアの高等教育機関(大学)が授与する認定資格のみがMQRに記載されており、提携校が授与する資格については登録されていない
特記事項がない限り、マレーシア国内で授業が行われるプログラムのみが登録されている
MQRに掲載されていないプログラムは、マレーシアのMQAからのアクレディテーションは受けていない
また、アクレディテーションが暫定的なものである場合もMQRには登録されません。
仮認定プログラムについてはPROVISIONAL ACCREDITATIONに登録されているのでで、気になる大学のプログラムをMQRで見つけることができなかった場合はこちらを利用しましょう。
ちなみに、仮認定となる理由は以下のようなものになっています。
プログラムは暫定認定を受けたが、教育機関が本認定を申請できる基準に達していない
教育機関が仮認定、または本認定を申請しなかった
1997年以前に実施されたプログラム
プログラムそのものがフルアクレディテーションを達成できなかった
MQRを使ってアクレディテーションを調べる方法
アクレディテーションコードから調べる方法
アクレディテーションの調べ方はいくつか方法があるのですが、まずはアクレディテーションコードから調べる方法を紹介します。
マレーシアの大学はほとんどの場合大学の公式ページで学部プログラムのアクレディテーションコードを調べることができます。
例としてテイラーズ大学のソフトウェアエンジニアリングの公式ページを見てみましょう。
MQAで始まるアクレディテーションコードが掲載されていますね。この番号をMQRで確認してみます。
MQRにアクセスし、画面左側のメニューの「Search by keyword」をクリックします。
キーワード検索画面が表示されるので、コースのアクレディテーションコードを入力し「Search」をクリックします。
プログラムがMQRに登録されていました。Detailをクリックして詳細を見てみましょう。
このプログラムを提供している大学名や住所、単位数、学位のレベルなどが掲載されています。
ちなみにこのコースの場合、Graduationg Credit(単位数)120でMQFのLevel が6ということでBachelor’s Degree(日本でいうところの学士)レベルということになります。
大学名から調べる方法
大学の公式サイトでアクレディテーション番号を見つけることができなかった場合、以下の手順で大学名から調べることもできます。
MQRの左側メニューの「Private Institutions」から「University」をクリックします。(国公立大学の場合はPublic/Government Institutionsを選びます)
表示された画面の検索バーに、調べたいコースを提供している大学名を入力し、Searchボタンをクリックします。
大学が表示されるので、Programの列のDetailsをクリックします。
過去に認可されていたプログラムも含めて一覧で表示されます。
Bachelor of Software Engineering (Honours)(MQA/FA0600)が登録されていることがわかります。
専門職団体からの認定について
医歯薬系や工学、建築学などの専門職学位を取得するコースは、MQAだけでなくそれぞれの専門職団体からの評価も行われます。
そして専門職団体から適格であると評価されたコースは、専門職団体からの認証も与えられます。
参考までに、工学系と医歯薬系の専門職団体から認証されているコースは以下のリンクから確認できるのでMQRとあわせて利用してみてください。
MQRを活用してどのような学位が取得できるのかを明確にしておこう
MQRデータベースはマレーシア政府の管轄下にあるということで、信頼できる情報が掲載されています。
進学する大学の課程で得られる資格のレベルが自分が考えているものと同等か
マレーシア国外の大学と提携している課程に進む場合はどの国の、どの機関からの学位を得ることができるのか
といったことを明確にできるMQRをぜひ活用してください。
また、Education Malysiaという政府系のサイトでは、希望する専攻や授業の言語から大学のコースを検索することができます。マレーシアの大学を探している人はぜひ利用してみてください。
アクレディテーションとは別に、大学別の教育水準や質については「SETARA」という評価システムがあるので、そちらも大学選びの参考にしてくださいね。
マレーシアの大学への進学は費用の安さや取得できる学位の種類や手段など、数多くの魅力があります。
マレーシアの大学に留学する恩恵を最大限に受けられるように、奨学金などの情報も持っている留学エージェントの利用を考えるのもおすすめです。
もし留学エージェントを利用する際は一社だけではなく何社か相談し、信頼できそうだと感じるところを選ぶと良いでしょう。
以下はカウンセリングが無料のエージェントになるのでよろしければお役立てください。
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