この記事は
海外留学に持っていけないものってあるのかな?荷造りをする時の注意点も知りたい!
といった疑問に答えます。
海外留学に持って行く荷物が航空会社や留学先の国のルールに従っていない場合、出発当日に空港で荷物を取り出す、または到着空港で没収されるというようなトラブルが起こります。
この記事では、海外留学に持っていけないものや荷造りの注意点を解説します。
この記事でわかること
留学先に持っていけないもの
飛行機の荷物搭載ルール
荷造りをする時の注意点
この記事がおすすめの人
海外留学に向けて荷造りをする人
留学先に持っていけないもの
留学先に持っていけない物は、
留学先の国で持ち込み制限があるもの
飛行機にのせられないもの
のいずれかに該当する物です。
留学先の国で持ち込みに制限があるもの
留学先に持ち込めない、または持ち込める量に制限がある物は国によって異なります。
以下の記事の持ち物リストにあるようなものは基本的に大丈夫ですが、薬や食品を持っていく場合は注意が必要です。
食品
米
日本人が持って行きがちな食品として米が挙げられますが、
イギリスやアメリカは大丈夫なのがややこしいのですが、植物防疫所に各国の制限を一覧にしたものがあるので留学先に持っていきたい人は目を通しておくことをおすすめします。
植物防疫所:諸外国に植物等を輸出する場合の検疫条件一覧(早見表):携帯品編
肉製品・乳製品
調理済みでも持ち込めないので、レトルトのカレーや牛丼の具などを持って行かないように気をつけましょう。
なおこういったルールは国によってさまざまです。
国別の詳細なルールは以下のリンク先確認できるので、食品を持っていきたい人はご利用ください。
薬
薬の持ち込みも国ごとにルールが異なります。
処方薬を持ち込む場合は、英文の薬剤情報提供書または薬剤(携行)証明書を病院で取得し、どのような薬であるかがわかるようにしておく必要があります。
なお、厚生労働省の海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについてでは、海外への薬の持ち出しについての情報を提供しているので参考にしてください。
なお、各国政府も以下のリンク先で情報を発信しているので併せてご利用ください。
アメリカ:
イギリス:
Take medicine in or out of the UK
オーストラリア:
カナダ:
Bringing health products into Canada for personal use)
マレーシア:
飛行機の荷物搭載ルール
留学は飛行機で移動することになるので、航空搭載のルールに沿った荷造りが求められます。
基本的に、危険物や凶器になりうるものは荷物制限の対象です。
なお、荷物制限には3つのタイプがあり以下はそれぞれの例になります。
預入/機内持込み不可
瞬間冷却剤、接着剤、バルサン、酸素スプレー、発熱材付き弁当、電池一体型ヘアアイロン等
預入可/機内持込み不可
ハサミ、カッターナイフ、ドライバーなど凶器になりうるもの
預入不可/機内持込み可
モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンと充電ケース、水銀温度計など
飛行機に搭載する荷物に関するルールはとても細かいです。
意外なものが持ち込めなかったりするので、迷ったときは国土交通省の機内持込・お預け手荷物における危険物についてを参考にしてください。
ルールが紛らわしいもの
荷物の中には同じものでもタイプによって扱いが変わるものや、持ち込んで良いのかどうか判別し難いものががあります。
以下は、よくある荷物のうち判別しづらい物の例です。
モバイルバッテリー
預入手荷物不可・機内持込のみ可能
100Wh以下:個数制限なし
100 ~160Wh:2個まで
160Wh以上:預入・機内持込共に不可
電子機器
(ゲーム機やノートPC等)
電池が内臓されているものについては機内持ち込み・預入手荷物ともに可能。(電源を完全にOFFにする)
その他
傘、安全ピン、裁縫針、消毒用アルコールや除菌シートなどは機内持ち込み/預け入れ共に可能。
特に、モバイルバッテリーは預入荷物か手荷物かの判別が難しいものがあるので、荷造りの際にはWh数と個数に気をつけてください。
また、電池を取り外すことができないヘアアイロンは不慮の動作で高温になる可能性があるため航空機に載せられません。
以下の図ではヘアアイロンの持ち込みの可否がわかるので持って行く人は参考にしてください。
サイズや重さ
航空会社には、飛行機に載せる荷物の大きさや重さについてのルールがあります。
預け入れることができるスーツケースの大きさは航空会社によって異なり、例を挙げるとJALでは3辺の合計が203cm以内であるのに対しANAでは158cmです。
そのため、スーツケースを購入する場合は自分が乗る航空会社の規則を事前に確認しておく必要があります。(コードシェア便は、原則航空券面上に記載されている許容量になります)
また、スーツケースの大きさは同じ航空会社であれば変わらないことがほとんどですが、重さや個数は搭乗するクラスによっても異なるのでこちらも注意が必要です。
なお、以下はJALとANAのものになりますが他の航空会社も同様に公式サイトに掲載されているので確認してみてください。
ありがちなのが重量オーバーで当日チェックインカウンターで追加料金を払う、またはスーツケースを開けて荷物を取り出すというケースです。
こういったことは、荷造りを終えたスーツケースの重さを量っておくことで防げます。
スーツケースの重さはラゲッジスケールを利用すると簡単に量れます。
持っていない人はこの機会に手に入れておくと帰国時にも役立ちます。
液体の機内持ち込み
液体は、機内持ち込みの制限があります。
すべての液体は100ml以下の容器に入れ、縦横それぞれ20cm以下のジッパー付きの無色透明のビニール袋ひとつにまとめなければなりません。
歯磨きや日焼け止め、ハンドクリームといったクリームやジェル状の物も液体扱いです。
ペットボトルの飲料も保安検査で没収されるので、機内に持ち込む飲み物は制限エリアに入ってから購入しましょう。
参考:国際線の客室内への液体物持込制限について(国土交通省)
荷造りにあたっての注意点
ロストバゲージ対策
SITA(国際航空情報通信機構)のデータでは、2022年のロストバゲージは旅客1,000人あたり7.6個の割合で発生しており、これを成田空港にあてはめると1日あたり760個のロストバゲージが発生している計算です。
決して低い割合とはいえないので、貴重品はもちろん、現地では手に入りづらいスマホの充電用の変換プラグやPCなどすぐに使うものについてはできるだけ手荷物に入れておきましょう。
スーツケースの写真を撮っておくと、ロストバゲージの時現地空港の係員に説明しやすいよ
自分で運べるかどうか
基本的に自分で荷物を運ぶことになるので、無理な荷造りはしないほうが無難です。
特に家から空港まで、または現地空港から滞在先までの道中に階段がある場合は注意が必要です。
もし、自分で運べなさそうな場合は空港宅配サービス等を利用してあらかじめ空港まで送っておくのもおすすめです。
なお、ゴールドやプラチナのクレジットカードを持っている人は空港宅配サービスが無料、または片道500円程度で送ることができる場合があります。
該当する人はぜひ活用してください
国内線の乗り継ぎがある場合
留学先の国までの航空券を国内線を含めて一つの航空券として購入する場合は荷物も国際線扱いですが、国内線と国際線の航空券を別々に購入してしまうと、国内搭乗分は国内線の荷物のルールが適用されます。
国内線の受託荷物制限は国際線よりも小さく軽いです。
そのため、国内線と国際線の航空券を別々に買う場合は、自宅から空港までの配送サービスを利用して国際線に搭乗する空港宛に事前に発送しておくことをおすすめします。
まとめ
海外留学の荷物は量が増えがちです。
貴重品や日常使っているもの以外は、できるだけ現地調達するようにするのが荷物の量を抑えるコツです。
また、スーツケースを含め、持っていくものはできるだけ軽いもので揃えると重さが節約できるのでおすすめします。
複数のスーツケースを持って行く場合、運ぶのが大変なだけでなく留学先の寮の部屋の中でも地味に邪魔です。
そのためスーツケースはなるべくひとつにまとめておくことをおすすめしますが、もし複数持っていく場合はたためるスーツケースを利用するとスペースが確保できます。
また、預け入れるスーツケースにはスーツケースベルトやスーツケースカバーをつけておくと破損や防犯対策のほか目印にもなりおすすめです。