この記事では、年会費無料で海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを紹介します。
海外ではキャッシュレス決済が広く浸透しています。
そんなこともあり、留学にあたりクレジットカードを作っておこうと思う人も多いのではないでしょうか?
クレジットカードは、キャッシュレスで決済できるという基本機能は共通ですが、年会費の有無や付帯サービスについてはカードごとに異なります。
この記事では、海外留学をする人にとってメリットが大きい、
この記事でわかること
クレジットカードの付帯サービスの概要
海外旅行保険の保障内容について
年会費無料で海外旅行保険がついているクレジットカード
この記事がおすすめの人
海外留学する人
海外旅行保険がついている年会費無料のクレジットカードを探している人
クレジットカードの付帯サービスとは?
クレジットカードの付帯サービスとは、クレジットカードの基本的な機能に加えて提供されているカードごとのサービスや特典です。
クレジットカードの付帯サービス(特典)には、国内・海外旅行保険、購入した商品の破損や盗難を補償するショッピング保険、空港のラウンジサービスなどさまざまなものがあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の種類と選び方
海外の医療費について
医療費は国によって様々ですが、特に欧米諸国の医療費は日本よりも高額です。
以下は海外の医療費の例になりますが、アメリカでは日本では考えられないような金額が必要になります。
診療内容 | アメリカ | イギリス | マレーシア |
---|---|---|---|
外来初診料-公立病院 | 16,000円 | 12,000円 | 3,300円 |
外来初診料-私立病院 | 32,000円 | 20,000円 | 7,200円 |
虫垂炎-公立病院 | 2,090,000円 | 350,000円 | 13,400円 |
虫垂炎-私立病院 | 5,950,000円 | 620,000円 | 268,000円 |
アキレス腱断裂-公立病院 | 2,940,000円 | 830,000円 | 40,200円 |
アキレス腱断裂-私立病院 | 3,880,000円 | 1,100,000円 | 938,000円 |
参考:世界の医療と安全(東京海上日動火災保険)
アメリカの医療費は桁違いだけど、イギリスも相当な金額がかかるね
このことから海外旅行保険は、
海外旅行保険の補償内容と金額
海外旅行保険には、傷害死亡・後遺障害、傷害・疾病治療費用、救援者費用、個人賠償責任などさまざまな補償があります。
そして、クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、補償内容や金額がカードごとに異なります。
参考までに、以下はANAカードに付帯する海外旅行保険の補償内容ですが、傷害や疾病の治療費は補償されず、死亡や後遺障害についても疾病が原因のものは担保されないという条件があり、正直、使い所に悩む保険です。
一方、エポスカードに付帯している海外旅行保険では1事故につき200万円、疾病については270万円まで補償されます。
注:ANAカードは付帯する保険を目的とする人ではなく、マイルを貯めたい人向けのカードということで、エポスカードよりも劣っているというわけではありません。
キャッシュレス診療の可否
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には、提携病院でキャッシュレス診療ができるものと、支払った治療費が後から還付されるタイプがあります。
どういうことかと言うと、
自費での建て替えは支払い時の金銭的な負担だけでなく、申請時に現地の医療機関からの書類も必要だったりと手続きも煩雑です。
利用付帯と自動付帯
クレジットカードに付帯する海外旅行保険が開始されるタイミングは、「利用付帯」と「自動付帯」の2つのタイプがあります。
「自動付帯」では、渡航時に保険が適用開始になるため余計な手間が省ける一方、渡航すると自動的に保険が開始します。
一方、「利用付帯」の場合、保険の適用には旅行代金を支払う必要があるというような条件はあるものの、裏を返すと渡航後の任意のタイミングで保険を開始できるというメリットがあります。
少しわかりづらいので補足すると、利用付帯の場合、渡航時の旅行代金の支払いにクレジットカードを使わず、渡航後に現地の交通費などをクレジットカードで支払うとその時点から保険が適用されます。
海外留学する人におすすめクレジットカード
では次に、海外留学する人におすすめのクレジットカードを紹介します。
留学をする人はぜひお役立てください。
エポスカード
エポスカードは年会費無料であるにも関わらず、非常に充実した海外旅行保険付帯しています。
【海外旅行保険の内容】
エポスカードの海外旅行保険で補償される金額は、後遺障害3,000万円、傷害治療は200万円、疾病治療については270万円です。
また、いわゆる医療費だけではなく賠償責任についても3,000万円という金額が設定されています。
保険の有効期限は90日間となっており、利用付帯で保険が適用開始されるため、渡航時、または出国後の現地における公共交通機関の支払い後など自分の好きなタイミングで保険を開始できます。
また、24時間日本語で相談できる海外サポートデスクが設置されているため、カード紛失時の他、日本語での対応が可能な医師や医療施設の紹介といった緊急時の問い合わせにも対応可能です。
横浜インビテーションカード
横浜インビテーションカードは、大手信販会社であるジャックスが発行するクレジットカードです。
年会費は無料で、エポスカードと同様に充実した海外旅行保険が付帯している点が特徴です。
【海外旅行保険の内容】
横浜インビテーションカードの海外旅行保険では、後遺障害2,000万円、傷害・疾病治療は200万円、賠償責任は2,000万円まで補償されます。
エポスカードの付帯保険と比較すると疾病治療や賠償責任の金額が低くなりますが、
保険の方式は利用付帯となっており、渡航前に航空券などの支払いをした場合は渡航した時点から、または現地到着後に交通費などの支払いをした時点から3ヶ月間保険が適用されます。
キャッシュレス診療可能な病院の紹介など、緊急時のサポートを行うアシスタントデスクは24時間日本語で対応しています。
海外旅行保険以外の付帯サービスも使いやすいのですが、難点として学生の場合はキャッシング機能がつけられません。
なお、以下の記事では横浜インビテーションカードの付帯サービスなどについても詳しくまとめてあるので興味がある方はぜひお役立てください。
ジャックスカードアクルクス
ジャックスカードアクルクスは、本来年会費がかかるカードなのですが、学生は5年間年会費が無料です。
横浜インビテーションカード同様、20歳未満で安定した収入がない場合キャッシング機能はつきません。
【海外旅行保険の内容】
ジャックスカードアクルクスの海外旅行保険は横浜インビテーションカードと同様で最高2,000万円、傷病と疾病についてはそれぞれ200万円ずつになっています。
保険の適用についても横浜インビテーションカードと同様で最長3ヶ月になります。
【その他のメリット】
ジャックスカードアクルクスには、海外旅行保険の他にショッピング保険も付帯しています。
これはジャックスカードアクルクスで購入した品物が盗難・破損などの偶然な事故によって損害を被った場合年間100万円までの補償が受けられるものになります。
タッチ決済にも対応しているので使い勝手も良いと言えるでしょう。
学生専用ライフカード
学生専用ライフカードは、満18歳以上、25歳以下で大学・大学院・短期大学・専門学校に現在在学中、または進学予定の18歳以上の高校生が作れるカードです。
【海外旅行保険の内容】
学生専用ライフカードに付帯する海外旅行保険の補償額は疾病・傷害ともに200万円と、ジャックスカードアクルクスと同様です。
保険の有効期限は3ヶ月で、自動付帯で保険が適用されます。
【その他のメリット】
正直なところ、海外旅行保険についてはエポスカードと比べると見劣りしますが、JCBやMasterカードを作ることができるので、カードを複数枚持っておきたい人には選択肢のひとつになるでしょう。
まとめ
クレジットカードによっては付帯する海外旅行保険の適用条件が募集型企画旅行(いわゆるパッケージツアー)に限られていたり、傷病・疾病が保障されない、または50万円程度と使い勝手が良くないものもあります。
そして、申し込みにあたっては学生不可の条件もありません。
海外に留学すると、普段の生活だけでなく航空券の予約など、クレジットカードが必要な場面が多々あります。
現地通貨を持ち歩く必要がなく、海外旅行保険のような付帯サービスの恩恵も受けられるクレジットカードをぜひ留学生活にお役立てください。