プトラ大学の学部・入学条件・学費について詳しく解説【マレーシア大学進学】

プトラ大学は、マレーシアの大学でありながらほとんどの授業が基本的に英語で行われています。

この記事では、プトラ大学の学部や専攻、入学条件、学費などについて解説します。

プトラ大学に進学したい人や、安く留学できる大学を探している人はぜひご一読ください。

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プトラ大学のコースの特徴

プトラ大学は総合大学ということで文系理系のいずれの学部もありますが、特にスマート農業技術学や食品科学技術学といった、ルーツが農業系の大学らしいコースが充実しています。

農業分野以外では、ビジネス/経済学部がマレーシアで唯一のトリプルクラウンスクールとして認証を受けており、コンピューターや航空工学、電気電子工学といった理系分野ではIEA（INTERNATIONAL ENGINEERING ALLIANCE）の認証を受けているコースも存在するなど幅広い分野で質の高いコースを提供しています。

また、マスターレベルでは九州工業大学とのダブルマスターやオーストラリアのニューキャッスル大学とのジョイントPhDといった、複数の学位が取得できるプログラムも提供しています。

プトラ大学の学部と入学要件

IELTSのスコアについては入学までに要件を満たせば良いという条件付き合格をもらう事ができるのですが、専攻（コース）ごとに特定の科目についての成績要件があったり、面接や試験が課される事もあります。

以下にプトラ大学の学部と、コースごとの入学要件を紹介します。

プトラ大学への進学に興味がある人は、高校で履修しておくべき科目や、必要になる成績の確認にお役立てください。

Faculty of Agriculture（農学部）

農学部には６つのコース（専攻）があり、スマート農業技術学や水産養殖学、園芸化学など、農学分野において専門的に学べるコースを提供しています。

すべてのコースは８セメスター制となっており、卒業までに４年かかります。

IELTSのスコアは学部を通して５.５必要で、農学コースは面接もあります。

なお、以下はコース別の入学要件になるので、興味がある方はクリックして詳細も確認してみてください。

Faculty of Biotechnology and Biomolecular Sciences（バイオテクノロジー・生体分子科学学部）

バイオテクノロジー・生体分子学部には４つのコース（専攻）があり、卒業までに必要な期間はいずれも８セメスター（４年間）です。

語学力の要件はIELTS５.５程度となっており、 面接も行われます。

School of Business and Economics（ビジネス・経済学部）

ビジネス・経済学部には経済学、会計学、経営学の３つのコースがありますが、入学要件はすべて同じです。

コースの期間はBachelor of Economics with Honours（経済学）が７セメスター（３.５年間）、その他のコースは８セメスター（４年間）です。

IELTSのスコアは５.５となっており、スコアが最低ラインの場合は面接も課されます。

なお、ビジネス・経済学部は、米国AACSB、英国AMBA、および欧州EQUISから認証を受けたカリキュラムで学べるトリプルクラウンスクールとなっています。

Faculty of Computer Science and Information Technology（コンピュータサイエンス・情報技術学部）

コンピュータサイエンス・情報技術学部には４つの専攻がありますが、入学要件はすべて同じです。

語学要件はIELTS５.５程度となっており、面接や試験はありません。

なお、卒業までに必要期間は、いずれのコースでも８セメスター（４年間）です。

Faculty of Design and Architecture（デザイン・建築学部）

デザイン・建築学部には３つの専攻があるのですが、造園専攻という農林業系の大学らしいコースがあります。

語学要件はすべてのコースにおいて同一でIELTS５.５以上必要です。

コースの期間はBachelor of Science in Architecture with Honours（建築学）が７セメスター（３.５年間）であるほかは、８セメスター（４年間）になっています。

Faculty of Educational Studies（教育学部）

教育学部では、TESLや体育教育学、カウンセリング学など幅広いコースを提供しており、農業化学教育学というプトラ大学らしいコースもあります。

コースの期間はすべて８セメスター（４年間）となっていますが、入学要件は、成績、語学要件ともにコースによって様々です。

また、学力以外にも面接や心理テスト、体力測定などコースに合わせた要件があるため、教育系の学部に興味がある人は、以下をクリックして詳細を確認しておくことをおすすめします。

Faculty of Engineering（工学部）

工学部には８つのコースがありますが、農業・生物システム工学やプロセス・食品工学といった農林業系大学の工学部らしいコースが提供されています。

このほかにもコースごとに指定された理系科目においてB以上の成績が必要で、面接も行われます。

なお、卒業までに必要期間はいずれのコースでも８セメスター（４年間）になっています。

Faculty of Food Science and Technology（食品科学技術学部）

食品科学技術学部には食品科学技術学、食品製造業務学、食品サービス管理学といった、ほかの大学ではあまり見かけることがないコースがあります。

なお、すべてのコースは卒業までに８セメスター（４年間）かかります。

Faculty of Forestry and Environment（森林環境学部）

森林環境学部には３つのコースがあります。

英語力はIELTS５.５以上必要で、面接や試験はありません。

なお、卒業までにかかる期間はすべてのコースにおいて８セメスター（４年間）です。

Faculty of Human Ecology（人間生態学部）

人間生態学部では、人間発達科学、消費者学、音楽学といった様々なタイプのコースが提供されています。

ほかに、数学や生物、化学、経済学などコースごとに指定された科目においてB以上の成績が必要で、面接も課されます。

また、音楽学コースではオリジナルの作曲や演奏なども課されます。

Faculty of Medicine and Health Science（医学・健康科学部）

医学・健康科学部には看護学や栄養理学など４つのコースがあります。

コースの期間は、医学コースが１０セメスター（５年間）であるほかは、８セメスター（４年間）です。

医学・健康科学部にはプトラ大学で最も難易度が高い医学コースがあります。

医学コースはCGPA３.８５/４.００、すなわち９６.２５ ％以上の成績があることに加えて、生物、化学、物理、数学がA以上、IELTS６.０という、非常に優秀な成績が必要です。

Faculty of Modern Languages and Communication（現代言語・コミュニケーション学部）

現代言語・コミュニケーション学部では、英語やフランス語といった日本でもポピュラーな専攻だけでなく、アラビア語やマレー語、マレー文学といったコースも提供されています。

IELTSのスコアもコースによって４.５〜５.５と幅があり、英文学や英語言語学、アラビア語コースなどでは面接も課されます。

なお、現代言語・コミュニケーション学部のコースは７セメスター（３.５年間）で卒業することができ、最も学費が安いコースがあるのもこの学部です。

Faculty of Science（理学部）

理学部には生物学や物理学といった一般的なコースのほかにも、石油化学という産油国らしいコースもあります。

ほかに、B以上の理系科目が２つ以上必要なのですが、コースごとに指定されている科目は異なります。

なお、卒業までに必要な期間は全てのコースにおいて８セメスター（４年間）です。

FaFaculty of Veterinary Medicine（獣医学部）

獣医学部のコースは、獣医学のみです。

英語力の要件はIELTS５.５程度となっており、面接も行われます。

プトラ大学の学費

プトラ大学の学費はコースによって異なりますが、学部が同じであれば学費も同一であることが多いです。

卒業までにかかる学費の合計は２７０万円（２０,０００RM）程度が多く、最も安いのは現代言語・コミュニケーション学部で１４０万円程度、高額なのは医学部の医学コースで５年間で１,７００万円程度です。

*１リンギット３４円で計算

*1：Doctor of Medicineは1,700万円程度

学費のほかに発生する費用として、初年度に登録費用として３万円（８００RM）程度、セメスターごとにサービスフィーとして６〜７万円（年間１３〜１４万円）かかります。

なお、ビザ取得費用として別途１０万円弱（２,７００RM前後）　かかりますが、この金額にはマレーシア国内で使える医療保険代も含まれます。

まとめ

プトラ大学の入学要件は高校の成績が８０％程度必要ということで、マレーシアトップのマラヤ大学の６５％よりも高く設定されています。

マレーシアの国公立大学は政府の方針により、学部課程の留学生の割合は１５％までと定められているため入学要件を満たしていても必ず合格できるわけではありませんが、２０２４年１２月には約２,６００人の正規留学生が在籍していることから、合格できるチャンスは十分にあります。

また、プトラ大学の場合、IELTSのスコアが足りない場合にはUPMで指定されたELSコースを受けることで英語要件を満たすこともできます。

プトラ大学はマレーシア国内の富裕層が多く在籍するサンウェイやテイラーズといった私大とは少し雰囲気が違いますが、世界ランキングがより上位の大学で学びたい人や、私大よりも安い学費に魅力を感じる人、ローカルな雰囲気に浸ってみたい人はぜひチャレンジしてみてください。

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